音楽を心から愛する 沖縄市でアネラ音楽祭


この記事を書いた人 松永 勝利
笑顔で「満点の星」を歌う新垣舞さん=11日午後2時半ごろ、沖縄市のミュージックタウン音市場

 障がいのある人が音楽を通し社会参加する「第7回愛音楽(アネラ)音楽祭」(特定非営利活動法人サポートセンターケントミ主催)が11日午後、沖縄市のミュージックタウン音市場で開かれた。グランプリのアネラ賞には、視覚障がいのある日和(ひより)さん(25)をボーカルとする2人組バンド・パラフレーズが選ばれた。
 障がいの有無に関係なく、家族連れや若者など約400人以上が訪れた。音楽祭の最後には、出場者と来場者が一緒に「未来へ」を歌い、障がいの垣根を越えて会場が盛り上がった。
 日和さんは「出会いを大切にしながら生きていきたいという気持ちを込めて歌った。優勝は信じられない」とうれしそうに話した。パラフレーズは9月に東京都で開かれるゴールドコンサートに沖縄代表として出場する。
 長距離の移動に車いすを利用する新垣舞さん(22)=うるま市=は「お客さんの顔を見ながら歌えた。これからも頑張っていきたい」と話した。
 サポートセンターケントミの我如古盛健理事長は「音楽の力は素晴らしい。今後も続けていきたい」と話した。【琉球新報電子版】