水の里の旅「羽地ダム源流ツアー」優秀賞 名桜大・西田さん企画


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水の里の旅コンテストで優秀賞を受賞した名桜大学4年の西田光希さん(右)と担当教諭の名桜大学国際学群・観光産業専攻の新垣裕治教授=1月27日、名護市の琉球新報北部支社

 【名護】国土交通省の水の里応援プロジェクトの一環で行われた「“水のめぐみ”とふれあう水の里の旅コンテスト2016」の学生部門で、名桜大学国際学群観光産業専攻(新垣研究室)4年の西田光希さんが企画した旅がこのほど、2番目の賞の優秀賞に輝いた。選ばれたツアーは「やんばるの自然と文化に触れる旅~名護博物館見学と羽地ダム源流探索カヤックツアー~」。西田さんは「従来型の沖縄観光とはひと味違う企画として考えた。評価されてうれしい」と喜んだ。

 水の里応援プロジェクトは、ダムの周辺などに位置する地域の魅力を全国に伝え、活性化することを目指す。コンテストは水の里を訪ね、地域への理解を深めたり、触れ合ったりして楽しむ旅の企画を募集した。

 旅は名護さくらガイドやなぐまさーの会の協力も得ながら名護博物館の見学や羽地ダムでのカヤック、源流付近に残されている炭焼き窯や石垣などかつての集落跡などを散策する企画だ。日帰りの企画で参加人数は2~20人としている。羽地ダムでのカヤックと源流の散策について、西田さんは16年9月、実際にツアーを企画して実行した。

 コンテストで審査員は「テーマ性、質ともに高い内容」「学生の企画としてはレベルが高く、うまくいけば持続的な定番ツアーとして提供が可能だろう」「『やんばる』地域の水との関わりについて見学と体験の双方を組み込み、より深い理解を促す行程の作り方は魅力的」などと高評価を得た。実際にツアーをしたことも評価につながった。

 西田さんは「今後も本格的な観光商品を開発できるよう取り組んでいきたい」と喜んだ。担当教諭の名桜大学国際学群・観光産業専攻の新垣裕治教授は「地域の方々の協力も得た企画で感謝している。羽地ダム周辺はかつての集落の跡が残っており、いい体験ができるツアーが組める」と話した。

羽地ダム源流を散策する「羽地ダム源流探検カヤックツアー」の参加者ら=2016年9月24日、名護市(西田光希さん提供)