感じる世界の音色 トーンドゥルさん 盲学校でオーボエ演奏


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沖縄盲学校の児童生徒の前でオーボエを奏でるフィリップ・トーンドゥルさん(右)=14日、南風原町の同校体育館

 フランス出身のオーボエ奏者・フィリップ・トーンドゥルさんとピアニストの加藤洋之さんによる演奏を楽しむ音楽鑑賞会が14日、南風原町の沖縄盲学校で開かれた。参加した幼稚部~高等部までの児童生徒35人は、体を揺らしたり、集中してじっと耳を傾けたり、思い思いに次々と奏でられるクラシックの名曲や「べーべーぬ草かいが」などの沖縄音楽を楽しんだ。

 県文化振興会の助成を受け楽友協会おきなわが主催した鑑賞会で、木管楽器を製造する美ら音工房ヨーゼフ(南城市)などの協力で実現した。

 子どもたちは、興味津々にオーボエに触れたり、トーンドゥルさんにフランスについて元気よく質問したりしながら交流した。演奏後、小学部2年の松田健也(たけなり)君(7)が「オーボエの音はとてもきれいだった。すてきな音楽を聴かせてくれてありがとう」と感謝した。

 日本の子どもたちの前で演奏するのは初めてというトーンドゥルさんは「音に集中する子どもたちの姿に驚いた。本当に感動した」と笑顔で話した。