社会

ケネス被告発言 「何度傷つけるのか」沖縄県内女性団体が批判

 米軍属女性暴行殺人事件で、ケネス・フランクリン・シンザト被告が被害女性に責任を転嫁するような見解を示したことに対し、県内の女性団体などから批判が相次いだ。女性らは「事件が発覚した時のような衝撃だ」「何度、傷つけられなくてはいけないのか」と訴え、「被害者に何の落ち度もない」と強調した。(1面に関連)

 県女性団体連絡協議会の大城貴代子会長は「自分の罪を正当化するような発言だ。正常な判断ができなかったと言い、逃げようとしているのではないか。反省することもなく、開き直っている。許せない。自分の罪を認めて、まず謝罪するべきだ」と指摘した。

 性暴力の被害者支援をする「so〓(ソーハート)」の金城葉子共同代表は「心が引き裂かれる思いになった。被害者や家族、愛する人たちは何度傷つけられなくてはいけないのだろうか。人権を無視した一方的な内容に、同じ痛みを味わった女性たちもまた、傷つけられてしまった」と怒りを込めた。その上で「どんな暴力も加害者が選んで行うもので、被害者が悪いということは絶対にない」と強調した。

 「事件が発覚した時に受けた衝撃がまた出てくる感じだ。言葉が出ない」と話すのは、シールズ琉球の玉城愛さん(22)。「私たちをなんだと思っているのか。県民は誰かの欲望を満たすために生きているわけではない。軍隊の本質が問われているのではないか」と話した。

 女性史研究家の宮城晴美さんは「被害者をおとしめるような発言は許せない」と指摘。性犯罪が起こるたびに「被害者落ち度論」が浮上することに対し「日常生活の中で被害に遭っており、悪いのは加害者だ。被害者の尊厳を守るためにも、被害者には落ち度がないことをいま一度確認する必要がある」と話した。

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