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粋な手作業、興味津々 焼玉エンジン再生 沖水高生が見学

 【糸満】58年前の焼玉(やきだま)エンジンの再生に挑んでいる沖縄舶用工業会(渡眞利敏会長、正会員20社)の「焼玉エンジン蘇生プロジェクトチーム」は14日、糸満市西崎の新糸満造船で、一つ一つ点検したパーツの組み立て作業を行った。何十年もエンジンが展示されていた沖縄水産高校の海洋技術科の3年生5人も見学に訪れ、手作業で丁寧に組み立てていく様子を真剣な表情で見守った。


沖縄水産高校の生徒たち(左)が見守る中、手作業で焼玉エンジンの微調整をするプロジェクトチームのメンバーら=14日、糸満市西崎の新糸満造船

 沖縄水産高の焼玉エンジンは海洋実習船「開洋丸」(1951年10月~59年5月)に搭載され、廃船後は校内で展示されていた。

 舶用工業会の渡眞利会長(65)は「今のエンジンはコンピューターを使いしっかり出来上がっているが、昔のエンジンは一つ一つ手作業で調整しなければならない。時間はかかるがやりがいがある」と話し、100分の1ミリ単位の微調整を何度も行った。

 生徒たちは「今しかできない」と、エンジンの内部に収められるピストンのねじを締める作業をうれしそうに手伝った。

 与那原瞬さん(18)は「エンジンに興味があるが、古いエンジンの中は見る機会がない。初めて見るので勉強になった。将来は船乗りになって機関士を目指している」と話した。

 大仲隼平さん(18)は「細かいところまで整備していて、エンジニアがめっちゃかっこいい。将来はこんなエンジニアになりたい」と瞳を輝かせた。

 プロジェクトチームは、1週間ほど焼玉エンジンの組み立てと微調整を行った後、始動させる予定だ。