「自治無視の暴挙」 230人、辺野古工事に抗議 嘉手納


この記事を書いた人 新里 哲
「新基地建設をやめろ」と声を上げる市民=15日、嘉手納町の沖縄防衛局前

 【嘉手納】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、「基地の県内移設に反対する県民会議」は15日、嘉手納町の沖縄防衛局前で大浦湾への大型コンクリート製ブロック投入に抗議する集会を開いた。約230人が集まって「工事をやめろ」「新基地建設を断念せよ」と訴えた。集会決議は「作業強行は地方自治を無視した政府の横暴だ」と作業中止を求め、普天間飛行場の即時閉鎖と返還、オスプレイ撤去も要求した。中嶋浩一郎局長宛て。

 県民会議の高里鈴代共同代表が防衛局の児玉達哉報道室長に決議文を手渡した。児玉氏は「普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現するため、住民の生活や環境に配慮しながら辺野古移設をしっかりと進める」と答えた。沖縄平和運動センターの大城悟事務局長は「政府が進めているのは基地負担軽減や危険性除去に名を借りた基地機能強化だ。県民は許さない」と訴えた。