縁結びの名所に 桜の下に夫婦シーサー 北中城・普天間川


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開花間近の桜の横に設置された「夫婦シーサー」を喜ぶ家人衆会の楚南兼二会長(左端)ら=2日、北中城村石平

 【北中城】北中城村石平の普天間川沿いに植樹されたヒカンザクラの近くに2日、「夫婦シーサー」が設置された。桜の開花を前に「満開の桜の下で、縁結びの名所になってもらいたい」と、普天間川の再生を目指す「家人衆会(やーにんじゅかい)」(楚南兼二会長)が設置した。

 家人衆会では、普天間川の清掃や植樹活動などを2002年から実施してきた。05年には川沿いの両脇約1キロに計300本余のヒカンザクラを植樹した。楚南会長は「約5年前から桜もつぼみを付け始め、3年前から『家人衆会桜小路まつり』も始めた」と川沿い周辺の活性化に挑む。シーサーの設置に「新たな石平の名物にし、中部地域の桜の名所にしたい」と願いを込める。

 夫婦シーサー制作者で、40年以上陶芸に携わる山内米一さんは「この場所に合う、優しい顔のシーサーを作品の中から選んだ」と語る。石平地域の新名所確立へ向け「若い男女がシーサーを参拝し、恋愛が成就できるような場になってほしい」と笑顔を浮かべた。