沖縄工と南部工、気合十分 ロボアメフト全国大会


この記事を書いた人 新里 哲
自作のロボットを手にする沖縄工「10ARMS」(前列)と、南部工「NANKO」の生徒ら=11日、八重瀬町の南部工

 19日に神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開かれる第12回「高校生ロボットアメリカンフットボール全国大会」に、沖縄工業高校の「10ARMS」と南部工業高校の「NANKO」の両チームが県代表として出場する。全国大会出場は沖縄工が第4回大会から9年連続、南部工は第10回大会から3年連続となる。11日には、全国大会への調整を兼ねた練習試合が八重瀬町の南部工で行われた。両チームとも上位進出を目指し意気込んでいる。

 ロボットアメリカンフットボールは、5人1チームで、独自に製作した無線操縦の5台のロボットをそれぞれ操作し、得点を競う。5台のロボットは、ボールを取ったり、ディフェンスをしたりと役割があり、自作のロボットの性能だけでなく、操作によるチームプレーも勝敗を左右する鍵だ。

 生徒たちは自分が操作するロボットをそれぞれ製作。設計から電子回路、ギアや組み上げまでと、工業高校で学ぶ多くの技術が結集しているという。

 11日の練習試合では、7メートル×3メートルのコートで、両チームのロボットが激しくぶつかり合い、攻守が目まぐるしく変わるなど迫力のある戦いが展開された。この日見つけた課題を、全国大会までに改善して本番での勝利につなげたいとしている。

 両校は、1月に行われた県大会で沖縄工が優勝、南部工が準優勝し、全国大会出場を決めた。10ARMSのリーダーを務める中里優人さん(18)=沖縄工業情報電子科3年=は「3年間、ロボット競技をやってきて、このメンバーで勝ちたい。全国大会では、いつも通りの戦いをしたい」と意気込んだ。またNANKOのリーダーを務める金城元太さん(18)=南部工業電気科3年=は「昨年のベスト8を超えるベスト4を狙っていきたい。声を掛け合いながらチームプレーができれば勝利につながる」と語った。

 19日には、一般による世界大会となる「インターナショナルロボフットボールトーナメント2017」も同会場で開催され、県内からは沖縄工、南部工、那覇工業高のOBでつくる「ロボ人(んちゅ)」が出場する。