女子日本、世界に挑む 7人制ラグビーきょう読谷で開幕


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国際大会開幕を翌日に控え、練習に励む女子日本選抜の選手たち=17日午前、読谷村の残波岬ボールパーク

 日本ラグビーフットボール協会が主催する女子7人制ラグビーの国際大会「沖縄セブンズ(OKINAWA SEVENS)2017」は18、19の両日、読谷村の残波岬ボールパークで競技を開幕する。アジア以外の海外チームを招待する大会は国内で初めて。試合を前日に控えた17日、同会場で出場チームの練習があり、日本選抜はA・B両チームに分かれ、実戦を想定した気迫のこもった練習を行った。

 海外の強豪勢との対戦に向け、稲田仁日本代表ヘッドコーチ代行は「ベテランと若手がどんどん競争する形になっている」とチーム内のレベルアップを強調。「優勝を目標に置いている。若い選手が積極的にチャレンジしている。大会を通して成長すると思う」と選手の活躍と大会での飛躍に期待を示した。

 大会には海外から昨夏のリオ五輪金メダルのオーストラリアのほか、同5位のアメリカ、6位のフランスと、オランダが出場する。日本はリオ五輪は10位。今回の日本選抜は女子日本代表「サクラセブンズ」の候補者らでつくる。

 この日の日本選抜の練習は午前10時半~正午まで行われた。Bチームから練習した後、続けてAチームが練習した。稲田代表ヘッドコーチ代行は「2020年の東京五輪で世界を驚かすことを目標にやっている」と語り、「世界のトップレベルの相手と対戦する機会はなかなかないので、ぜひ見に来てほしい」と観戦を呼び掛けた。

 試合会場となる残波岬ボールパークは合宿などでも活用しており「気候もグラウンドコンディションもすごくいい。宿泊施設も徒歩圏内にあり、選手が空いている時間を使い自主的に練習するようになった」と話した。

 リオ五輪に出場し日本選抜の精神的支柱となっている竹内亜弥は「練習相手として沖縄の男子選手が来てくれてありがたい」と充実した様子で語り「勝ちたい気持ちを出し、しっかり結果を残したい」と意欲を見せた。若手注目株の一人、大竹風美子は「試合に出たら、どんどん前へ走りトライしたい」と意気込んだ。

 18日の競技初日は出場全6チームが総当たりの予選プールを行う。最終日の19日は予選プールの残りと順位決定戦を行い、午後4時から決勝を予定している。両日とも試合は午前9時からで、観戦は無料。

▽18日の試合
 (1)豪州―日本B(午前9時)(2)米国―日本A(同9時半)(3)フランス―オランダ(同10時)(4)豪州―日本A(正午)(5)オランダ―日本B(午後0時半)(6)米国―フランス(同1時)(7)豪州―オランダ(同3時)(8)フランス―日本A(同3時半)(9)米国―日本B(午後4時)

▽19日の試合
 (1)豪州―フランス(午前9時)(2)米国―オランダ(同9時半)(3)日本A―日本B(同10時)(4)豪州―米国(同11時半)(5)フランス―日本B(正午)(6)オランダ―日本A(午後0時半)
 〈順位決定戦〉
 ◇5位決定戦 予選5位―予選6位(午後3時)
 ◇3位決定戦 予選3位―予選4位(同3時半)
 ◇決勝戦 予選1位―予選2位(同4時)