コラソン接戦制す トヨタ東日本に26―25 JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは18日、愛知県の刈谷市体育館でトヨタ自動車東日本と対戦し26―25の接戦を制した。今季の成績は7勝6敗1分け。

 序盤から両チームのエースを中心としたシーソーゲームが続き、コラソンは追い掛ける展開が続いた。

 前半を13―13で折り返したコラソンは後半10分ごろから1点を先行する展開をつくる。後半24分ごろに相手選手1人が退場すると、着実に加点し、最終盤は相手猛攻を粘り強い守備とGK内田武志の好セーブで振り切った。

 次戦は25日に岩手県の花巻市総合体育館で大崎電気と対戦する。

▽男子
琉球コラソン 7勝1分け6敗
 26―25(13―13,13―12)
トヨタ自動車東日本 3勝3分け7敗

◇一丸守備で猛攻退ける 一進一退、1点差逃げ切る

 序盤から緊張が途切れることのない接戦を繰り広げた琉球コラソンは、相手のセットプレーを抑える粘りの守備が奏功し、トヨタ自動車東日本の猛攻を1点差で退けた。

 昨季2敗、今季前半戦は引き分け、昨年12月の第68回日本選手権準々決勝でも敗れた相性のよくない相手に競り勝った。水野裕紀選手兼監督は「全員で走り、守るというチーム力を発揮できた試合だった」と選手らをたたえた。

 前半から横一線と3―2―1の守備を使い分ける東日本の重圧に、エースの石川出と趙顯章が個人技やポストとの連係で応戦。追い掛ける展開が続いたが、前半を同点で折り返した。

 一進一退が続いた後半は、相手選手の退場を機にコラソンが1点リードした後半27分からが踏ん張りどころだった。

 猛攻を仕掛け続ける東日本に対し、コラソンはタイムを取り、攻撃を封じる相手選手を冷静に確認し合った。選手数人がけがで本領発揮できない中、中村彰吾が守備で積極的な動きを見せると、全体の連係速度も上がった。

 強引にシュートに持ち込まれる場面もあったが、GK内田武志が2連続セーブで守護神ぶりを発揮。今季は出場機会が少なかっただけに、内田は「結果を出せて良かった」と話し、達成感をにじませた。

 主将の松信亮平は「厳しい状況もあったが最大限に足を使って守ることができた。残り2試合につながる内容だった」と語った。