8日に解禁されたイタリア国会の調査委員会の機密資料によると、1995年以降にイタリアの海運業者が大量の放射性廃棄物を台湾海域に不法投棄していたことが明らかになった。
ロンドン条約では83年以降、国の海域に核廃棄物を投棄することが禁止され、台湾も核廃棄物を海へ捨ててはいない。しかし、国際原子力エネルギー機関の統計によると、46年から93年まで、合計13の国が海洋投棄を行っており、北極海、大西洋、太平洋に捨てられ、台湾付近の海域に捨てられているのは発見されていなかった。
今回の報告を受け、基隆と西子湾の海水の放射性物質の濃度を観測したが、結果は正常で、台湾沿海産のカキ、魚などの調査では安全値をクリアしている。