沖縄県春季高校野球、来月20日開幕 “夏”の試金石へ60校


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緊張した様子でくじを引く各校の選手たち=21日、北中城村立中央公民館

 九州大会出場権を懸けた高校野球の第64回沖縄県春季大会(県高校野球連盟主催、琉球新報社共催)の組み合わせ抽選会は21日、北中城村立中央公民館で行い、1回戦27試合の対戦カードが決まった。大会には八重山商工と宮古工業の2校による連合を含む60校59チームが参加する。開会式は3月20日午前9時から北谷公園野球場(雨天時は北谷ドーム)で行う。4月2日に北谷公園野球場で決勝を行う予定。

 昨秋の県大会の準決勝進出チームがシードされ、2回戦から登場する。第1シードが優勝した美来工科、第2シードは準優勝の興南、第3シードが那覇で、第4シードが知念。

 美来工科の新垣海斗主将は「九州大会で負けて悔しいところから始まっている。やっと春の大会が来た。一戦一戦全力を尽くして戦っていきたい」と話した。興南の福元信馬主将は「春の戦いに向けてやって来た。対戦カードが決まり、チームはさらに引き締まると思う。隙のない好守でベストを尽くしたい」と意気込みを語った。

 那覇の宜保優主将は、「秋は無失点で勝ち上がったが準決勝の大量失点で守備の課題がいっぱい見え、強化してきた。相手を見て攻略し、優勝したい」と目標を見据えた。知念の上原翔主将は「秋の敗戦から守備面のカバー処理を強化してきた。秋にベスト4に入ったから、と気を緩めずに優勝を狙ってやっていきたい」と決意を述べた。

 辺土名と南部商業、南部農林は部員不足のため大会参加を見送った。伊良部は休部中で加盟登録していない。

 上位4チームは開催地枠として県内開催の第40回九州大会(4月22~27日)の出場権を得る。また、上位2チームは5月20、21の両日、熊本県で開かれる第5回熊本県派遣交流強化試合に派遣される。上位4チームは5月27、28の両日に県内で行う第46回招待試合で、全国選抜大会に最多出場する早稲田実業(東京)との対戦権を得る。