琉銀頭取に川上康氏 金城棟啓氏は会長に


社会
この記事を書いた人 志良堂 仁

 琉球銀行は24日、4月1日付で川上康常務(55)が代表取締役頭取に昇格する人事を発表した。金城棟啓頭取(62)は代表取締役会長に就任する。同日午後の取締役会で決めた。頭取の交代は2012年以来5年ぶり。新たな代表取締役専務に松原知之常務(58)が就任する。

 日銀が昨年2月にマイナス金利を導入したことにより収益環境が悪化しているほか、情報通信技術(ICT)の進歩で金融市場は大きな変革期に差し掛かっている。
 その中、琉銀は来年3月までの中期経営計画を前倒しして終了し、新体制で4月から始まる新中期経営計画の着実な推進を図る。
 取締役会後に会見した川上氏は「ITを活用した新たな金融サービス『フィンテック』の推進などにより、顧客に新たな価値を提供するとともに、働き方改革を通じて、行員のワークライフバランスを改善する」と抱負を述べた。
 川上氏は1961年生まれ。那覇市出身。東北大学卒。85年入行。営業統括部長や総合企画部長などを経て、2016年から常務。
 金城氏は54年生まれ。那覇市出身。琉球大学卒。77年入行。リスク管理部長や総合企画部長などを経て、08年に常務、12年から頭取。
 松原氏は58年生まれ。83年入行。事務統括部長や総合企画部長を経て、15年から常務。