岸田文雄外相が25日夕に沖縄県を訪れ、那覇市で開かれた外務省沖縄事務所開設20周年記念レセプションに出席した。式典には沖縄県の翁長雄志知事のほか仲井真弘多前知事、県内自治体の首長、県選出・関係国会議員、経済界からも約260人が出席した。岸田外相は26日は翁長知事やニコルソン在沖米四軍調整官らと会談する。
岸田外相は「在日米軍の安定的な駐留のためにはまず地元の理解がなければならず、関係者の意思疎通を図るために努力を続けてきた。これからも外務省は大使と沖縄事務所を通じて沖縄の皆さんの声に耳を傾け沖縄の発展に貢献していきたい」とあいさつした。
翁長知事は「これまで12人の大使が赴任され基地問題をはじめ諸問題に取り組まれ本県で果たしてきたものは大きい。県として最大の懸案である基地問題について外務省沖縄事務所と連携を図りながら解決へ取り組んでいくことが重要」と述べ、基地負担の軽減にさらなる協力を求めた。
岸田外相は26日には翁長雄志知事や県内市長らと会談するほか、関係者と沖縄の魅力発信に関する意見交換会を経て帰任する。