コラソン、プレーオフ逃す 大崎に20―29 JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは25日、岩手県の花巻市総合体育館で大崎電気と対戦し、20―29で敗れた。この敗北により、上位4チームで争うプレーオフ(PO)進出を逃した。

 現在の成績は7勝7敗1分けの5位。

 試合序盤はコラソンが優位に進めたが前半終了時には10―11とリードされた。後半も入りからリズムが悪くなって点差を引き離された。その後は攻撃に焦りがみられ、大崎が得意とする速攻で何度も失点を許し、敗北した。

 24日までにPO進出は大同特殊鋼、トヨタ車体、大崎電気の進出が確定していた。コラソンは大崎戦で勝てば、望みは最終戦につながったが、4位の湧永製薬が25日のトヨタ車体戦に勝利したことで勝ち点差が開き、4位に浮上する可能性を失った。

 今季の最終戦は3月5日、那覇市の県立武道館で豊田合成と戦う。

▽男子
大崎電気 10勝2分け3敗
 29―20(11―10,18―10)
琉球コラソン 7勝1分け7敗

◇監督の力足りず
 水野裕紀選手兼監督の話 最終戦を残して、プレーオフ進出を逃したが、選手は一生懸命やっている。惜しい試合が多かった今季こそ、苦しい展開の中であと一手二手戦術を増やせれば試合をひっくり返せた、と思うことは多い。着実にチーム力は上がっているだけに監督の力が足りなかった。来季のためにも最終戦は必ず勝利して終わりたい。

◇後半攻め切れず焦り コラソン 大一番、ずるずる後退

 前半を優勢に進めつつ、大崎電気の速攻からの素早い展開に付き合わずに着実に加点する―。この日描いていた作戦は実現できなかった。プレーオフ進出が懸かる大一番ながら、ずるずると点差を離されて敗退。松信亮平主将は「チーム全体で守る所や全員で攻めきることができず、点差が離され、焦ってしまった」と悔しがった。

 序盤は石川出や趙顯章を中心に得点を重ねる得意のパターンで5―1と好調だった。が、ロングシュートが阻まれ、ミスも生まれると、大崎が得意とする速攻に持ち込まれて点差を詰められ、前半を10―11で折り返した。

 後半開始後はペナルティースローを2度献上したほか、警戒していた宮崎大輔の個人技などで点差を離される。コラソンは相手守備の裏を付く趙や伊計勇太のポストプレーなどで反撃を見せた。しかし、大崎が守備ラインを上げて重圧を高めると、コラソンは攻撃の起点やパス回しをつぶされて流れをつくれず、単発プレーによるシュートは相手GKに阻まれて逆速攻を受けた。

 6点差を追い掛ける最終盤には、GKをコートプレーヤーに代えた7人攻撃で一矢報いようとしたがシュートが決まらず、逆に無人のゴールに打ち込まれて敗北した。古巣の大崎電気に今季2敗した石川出は「点差が広がって攻め急ぎ、その焦りがむちゃなシュートにつながった。チーム全体で点を取れるシステムをつくりたい」と語った。