シイラは、台湾東部の主要海産物で、ここ10年の平均漁獲量は2600トン、平均漁獲高は1万6千台湾元(日本円で5・8億円)に達する。
台東新港はその重要な漁獲拠点で、シイラは東部地区の漁獲量の約半分を占め、9割が輸出されている。
農業委員会の水産試験所の陳君如所長は「欧米では持続可能な漁業認証のある海産物の需要が増えており、持続可能性は欧米の消費者が商品を購入する時の基準の一つとなっている」と述べた。
試験所の東部海洋生物センターと、日本の長崎大学や鹿児島水族館が共同で、魚に標識を付けて放流して観察し、海洋環境の変動とシイラの行動の特徴、そして季節による群れの分布などを調べる予定だ。