【ブラジル】研修生を中心に三線や踊り披露 北中城村人会 新年会


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先輩や仲間に囲まれて演奏する大工廻ルーカスさん(前列中央)=1月15日、サンパウロ市内のサンタクラーラ沖縄県人会

 サンタクラーラ沖縄県人会会館で1月15日、北中城村人会(伊集ジュリアナ・大城寿美会長)の第26回新年会が催された。沖縄に留学経験のある両会長のあいさつに続き、2016年度北中城村研修生の大工廻ルーカス・ケンゾウさんもあいさつ。大工廻さんは「(県系人が)ルーツを知る上で研修は重要な役割を果たしている。研修する機会を与えてもらって感謝している」と語った。

 北中城村人会の新年会は帰国したばかりの研修生が企画を任される。研修生は沖縄で知り合ったその他の市町村の元研修生と一緒に三線や踊りを披露するのが北中城村人会の新年会の流儀だ。

 開会のあいさつに続いて「かぎやで風」で幕開けとなった新年会では、80歳以上の高齢者に記念品が贈呈された。続いて村歌、「てぃんさぐぬ花」「安里屋ユンタ」の3曲が三線で演奏された。

 約100人が集まった会場では、帰国したての大工廻さんも琉舞を披露した。昨年9~12月に沖縄県に滞在したという大工廻さん。沖縄では日本語や三線、琉球舞踊、書道、和太鼓、古典太鼓、棒術を学び、時間をつくってはブラジルで弟子入りしている玉城流扇寿会斉藤悟琉舞道場の家元の下に通い、琉舞の研究に励んだという。
(城間セルソ明秀通信員)