観光ガイドは浦商生 修学旅行商品を開発 浦添グスク、ようどれ、ディーグガマ 


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観光ガイド実習発表で、観光地の説明をする浦添商業高校の生徒ら=23日、浦添市の浦添グスク

 修学旅行の高校生を地元高校生が出迎えて案内する、全国でも例のない旅行商品「浦添グスクの高校生観光ガイド」を浦添商業高校が市観光協会と共同開発し、浦添グスクで2月23日、観光ガイド実習発表会があった。国際観光科の3年生12人が関係者や同校2年生を現地で案内した。

 一括交付金を活用した市の2016年度観光広報事業「まるごとうらそえ発信事業」の一環で、市内の観光集客を目的に、受託事業体と同校が連携して取り組んだ。2年目となる本年度は、生徒たちは毎週3回の課題研究の授業で市の歴史や遺史跡を学び、商品開発に取り組んだ。17年度は修学旅行生と地元高校生が交流するプログラムを追加し、18年度には実際に修学旅行客を迎える計画だ。

 昨年12月には東京で開かれた修学旅行フェアで生徒と教諭がPRし、すでに関東の高校から問い合わせが入っているという。

 発表会で生徒らは、尚寧王がまつられた浦添ようどれや、沖縄戦中に住民が避難したディーグガマ、普天間飛行場が一望できる高台など数カ所をたどり、現代に至る歴史を解説した。

 案内した与那嶺佑季さん(18)は「この授業を通して浦添のことを知った」、照屋瑞稀さん(18)は「覚えるのは大変だったが、伝えるのにやりがいを感じた」と満足そう。安谷屋佳林さん(17)は「浦添のことを伝える仕事もいいなと思った」と笑顔を見せた。

 監修として参加した中部観光バスのバスガイド・與古田常美さんは「分かりやすい説明で、もっと聞きたくなった。高校生たちの自然で沖縄らしい語りに、他県の高校生も盛り上がると思う」と絶賛した。