中国軍機最多と陸自配備効果を関連付けず 稲田防衛相


この記事を書いた人 松永 勝利

 【東京】稲田朋美防衛相は3日の会見で、過去最多13機の中国軍機が沖縄本島と宮古島間を飛行したことに関連し、宮古島などへの陸上自衛隊地対艦、地対空ミサイル部隊配備が同様事案の抑止につながるかを問われ「何か特定の国を想定して行うものではない」と述べ、明言を避けた。
 中国軍機13機は2日午前から午後にかけて、沖縄―宮古間の上空を通過し、反転して引き返したのを緊急発進した自衛隊機が確認した。同時に海自が、宮古島の南東120~200キロ沖と久米島の南南西90キロ沖で中国海軍の艦艇3隻を確認した。稲田氏は「何らかの連携訓練を行っていた可能性はある」と指摘した。
 宮古島や石垣島へのミサイル部隊配備計画については、地元から反対する声があることを念頭に「南西諸島、東シナ海を巡る状況等を考えると、自衛隊施設を置くことは重要だ。ただ地元の皆さん方の理解は欠かせないので、十分調整した上で対応しなければならない」との認識も示した。【琉球新報電子版】