コラソン負け越し 豊田合成に17―24 JHL最終戦


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは4日、那覇市の県立武道館で今季最後となる豊田合成戦に挑んだが、17―24で大敗した。最終成績は7勝8敗1分けとなり、順位を6位に下げて2016―2017シーズンを終えた。

 今季の男子は5日のトヨタ車体と大同特殊鋼戦で終了する。男子のプレーオフ進出は大同特殊鋼、大崎電気、トヨタ車体、湧永製薬となった。(観客数 1423人)

豊田合成 7勝1分け8敗
 24―17(12―6,12―11)
琉球コラソン 7勝1分け8敗

 【評】琉球コラソンは序盤にミスから速攻を受けて先制を許すと、豊田合成の高めの守備に攻撃がつながらず、攻めあぐねて打たされた。逆速攻には戻りが間に合わず、前半5分から5連続失点し、1点を奪った後にさらに4連続失点と続いた。一気に主導権を奪われ、前半で6―12と離された。

 後半は守備の連係速度を上げてしつこく食らいついたが、両チーム退場が相次ぐほど熱くなった。後半は11―12と善戦したが、前半の大量失点が響き、7点差で大敗した。(嘉陽拓也)

◇攻め精彩欠き大敗

後半、厳しいディフェンスに合いながらもシュートを打つ趙顯章=4日、県立武道館

 石川出の加入で前季に比べ得点力を増したコラソンが、最終戦で今季初めて20点以下に抑えられた。セットプレーは中央に切り込んだ時点で抑えられ、サイドやポストにうまく回せなくなると、攻撃のタイミングも遅れ守備に捕まった。攻めあぐねる中、7点差の大敗で今季を終えた。

 序盤は、ミスから速攻を受けて失点する悪い流れを引きずり、相手の高めの守備に苦しめられた。左右の45度の石川や趙顯章が何とか攻め込んでも、豊田合成に中央の守備をしっかり固められ、打たされて何度も反撃に転じられた。

 守備では前に出る選手のカバーが後れ、ポストやサイドにやすやすとボールを回され、前半5分から連続5失点、10分に1点を返すも、再び4連続失点。前半で6―12と引き離された。

 後半は守備から立て直すと牧山仁志の速攻や石川出と内田惠介のポストプレーで反撃の糸口をつかみかけたが、相手のセットプレー攻撃に翻弄(ほんろう)され、差は縮まらなかった。

 松信亮平主将が「攻撃が詰まった時のプラスアルファがあればもっと展開できた」と語るように、石川や趙が苦しい時に、他の選手で流れをつくり、シュートに持ち込めない弱点が目立った試合だった。

 最終戦で負け順位を落とした。水野裕紀選手兼監督は「残念で申し訳ない」と肩を落とした。今季は攻守で選手を交代しすぎて、逆速攻への対応が遅れる課題も見えた。「この反省を生かし、より強いコラソンにする」と来季の躍進を誓った。(嘉陽拓也)