真新しい会館で初稽古 振興会と三田空手会が交流演武


この記事を書いた人 松永 勝利
沖縄空手会館が開会し、初稽古する空手家たち=5日午前10時、豊見城市豊見城の会館

 豊見城市豊見城に4日落成した沖縄空手会館で5日、落成記念公開稽古が行われた。沖縄伝統空手道振興会(喜友名朝孝理事長)と、近代日本空手道の祖・船越義珍にゆかりのある「三田空手会」(奈藏稔久会長)による交流演武会があったほか、県内各流派の稽古が披露された。参加者らは空手発祥の地・沖縄を世界に発信する真新しい会館での初稽古を堪能し、心地よい汗を流した。
 交流演武会の開会式で喜友名理事長は「皆さんのおかげで素晴らしい会館ができた。ここで初めての交流演武会ができ、喜ばしい」とあいさつした。奈藏会長も「振興会の皆さんと新しい会館で空手をできることは幸せなことだ」と述べた。

 演武披露では、振興会と三田空手会のメンバーらが交互に型を繰り出した。若手は勢いのある力強い演武を、重鎮は長年の修練で到達した熟練の技を披露した。観客席の人々は、演武者が気迫のこもった掛け声と共に繰り出す突きや蹴りに見入っていた。
 三田空手会所属で1970年の第1回世界空手道選手権大会個人組手の優勝者・和田光二さん(67)は「船越先生から学んだ我々が会館のこけら落としに参加できて光栄だ」とかみしめるように語った。【琉球新報電子版】