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沖縄勤務の元米兵、枯れ葉剤接触認定 退役軍人省が被害補償

 米軍の準機関紙「星条旗」は6日付で、沖縄に勤務した退役米軍人2人が、枯れ葉剤との接触を疑われる事例で重大な病を患ったとして、米退役軍人省が補償認定したと報じた。認定を受けたのは1950年代後半に米軍那覇飛行場(現・那覇空港)に勤務した元空軍兵と、68~70年に那覇軍港に勤務した元陸軍兵。認定時期はそれぞれ2015年10月と、16年9月。

 元空軍兵は滑走路周辺に枯れ葉剤を散布させられて前立腺がんとなり、元陸軍兵は那覇軍港で貨物船から枯れ葉剤入りのドラム缶を積み降ろす作業に従事させられ、糖尿病を患ったと証言している。ドラム缶には当時枯れ葉剤が入っていることを示したオレンジのしま模様があった。

 退役軍人省はいずれの認定についても、申請者の症状と枯れ葉剤の接触に関連が認められるとし、沖縄に枯れ葉剤が「なかった」とする証明が不足しているとの理由で決定を出した。一方、同省は星条旗の取材に「退役軍人省は沖縄で枯れ葉剤が使用、貯蔵、実験、運搬されたと信じるに値する証拠はない」とも回答したと報じている。これまでにも那覇軍港や米軍普天間飛行場、米軍北部訓練場などの勤務経験のある元米兵が枯れ葉剤への接触が疑われるとして被害認定を受けている。