ケンケン体操クラブ、全国V ダブルミニトランポリン選手権


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 体操の第14回全日本タンブリング・ダブルミニトランポリン競技選手権大会は4、5の両日、静岡の静岡産業大学第2スポーツセンターで開催し、ダブルミニトランポリンに出場した女子団体のケンケン体操・トランポリンクラブ(うるま市)=高良心菜、又吉夢奈、知念由花=が178・4点で頂点に立った。同種目での全国大会優勝は初めて。

 ケンケン体操・トランポリンクラブは個人でも各種目に出場し、上位入賞者が相次いだ。ダブルミニトランポリンでは女子11~12歳の又吉が2位、13~14歳の高良が4位(オープンの部7位)、17歳以上の東未唯が3位、知念は5位だった。知念はタンブリングでも予選を突破し、決勝で3位に入賞した。

 タンブリングでは同クラブ出身で昨年春、具志川東中を卒業した又吉健斗(静岡産業大学クラブ)が予選をトップで通過し、決勝は62・1で2位に入った。

◆審判団もうならす/4人全員が立役者

 

 ダブルミニトランポリン女子に出場したケンケン体操・トランポリンクラブ。個人戦よりも、初出場となった団体の成績に照準を絞り、狙い通り栄冠を手にした。

 チーム上位3選手の予選での合計得点が団体の点数となる同種目。ケンケン体操は各選手が決勝ではなく、予選で得意技を出す作戦で挑んだ。

 トップの又吉夢奈が59・1の高得点をマークすると、「大技での勝負に出た」(又吉健一代表)という2番手・高良心菜も試技を成功させ60・4とさらに上をいった。完全に勢いをつけ、知花由花、東未唯も安定した演技で続いた。

 「4選手の合計でも優勝だった。描いていた展開通りに選手が動いた」と振り返る又吉代表。出場全選手の演技に及第点をつけた。

 団体4選手は個人でも2~5位と全員が上位入賞した。審判団からは、技の細かい点まで注意が行き届き、きれいなフォームで減点が少ない、と好評だったという。又吉代表は「先輩である又吉健斗(男子タンブリング)からのアドバイスもあり、リラックスして演技していた」と選手の健闘をたたえた。