柔道で強く優しく 本部署、20年ぶり少年クラブ発足


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 【本部】柔道の面白さを伝え、地域に住む子どもたちを元気にする。そんな取り組みが本部警察署(大城剛署長)で始まった。約20年ぶりに八重岳少年柔道クラブが発足し、2日、同署武道場で結成式が開かれた。

八重岳少年柔道クラブ結成式に参加する子どもたちと関係者=2日、本部署

 本部署では、八重岳少年剣道クラブの子どもたちが稽古に励んでいるが、柔道クラブは約20年前から活動を停止していた。柔道クラブ立ち上げに尽力したのは、柔道初段で本部町在住の宮原金星さん(29)。「本部町に住む子どもたちに目標を持ってもらって、人生経験をさせたいと思った。人として強くなってほしい」と意気込む。

 結成式で本部小6年の仲間久斗君(12)は「柔道の稽古を一生懸命頑張って礼儀、体力、優しさを身に付けていきたい。いつかは大城署長に勝てるようになりたい」と決意表明した。

 柔道6段の大城署長から子どもたち一人一人にネームプレートが手渡された。大城署長は「ぜひこの場で心と体を鍛えて立派な人になってほしい。名のはせる素晴らしい選手が出ることを願っている」とあいさつした。

 柔道クラブは現在、3歳から小学6年までの7人が所属する。宮原さんや本部署員らが地域指導員として子どもたちを指導する。稽古は、毎週木曜日午後6時半から1時間。本部町外在住でも参加できる。問い合わせは本部署(電話)0980(47)4110。