抗議市民を一時拘束 辺野古新基地建設、ブロック投下作業進む


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国道沿いに座り込み、辺野古への新基地建設阻止を訴える市民ら=8日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で、工事が予定される大浦湾の海域では8日午前9時ごろから、沖縄防衛局が汚濁防止膜の海底基礎となる大型コンクリートブロックの投下を始めている。午前11時までに少なくとも1個を投下した。

 市民らは抗議船4隻、カヌー約10艇で抗議をしている。そのうち、臨時制限区域に沿った支柱付きの浮具(フロート)内に入った抗議船1隻とカヌー3艇が海上保安官によって一時拘束された。抗議船を拘束するために海保のボートが横付けした際、船の左側面後方に傷が付いたとして、市民らは「賠償しろ」と抗議した。

 工事関係資材などの出入り口となる米軍キャンプ・シュワブのゲート前では反対する市民約170人が集会を行いながら、工事車両を警戒している。午前11時時点で工事車両の出入りはない。【琉球新報電子版】