入試会場で愛情弁当 家族で囲む昼のひととき 宮古島の恒例行事


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手作り弁当で受験生(左)にエールを送る保護者や親戚ら=8日昼、宮古高校

 【宮古島】県立高校入試が始まった8日昼、沖縄県の宮古島市内では午前中の試験を終えた受験生が家族や親族と共に弁当を食べる毎年恒例の光景が見られた。

 190人が受験した宮古高校では、昼前になると保護者らが校門前で待ち構えた。試験終了のチャイムと同時に校門が開き、保護者が一斉に校内へ入った。中庭などでビニールシートを敷き、重箱に入ったオードブルを振る舞い、受験生をねぎらった。

 下地佳代子さん(50)は娘の晴佳さん(15)のために午前6時に起きて弁当を作った。昼食には親族のほか、同僚も駆け付けた。下地さんは「メニューは子どもの大好物だけ。子どもの頑張りに親も応えたかった」とエールを送った。晴佳さんは、好物のエビフライやチーズ巻などをほおばり「応援してくれてうれしい。午後も頑張れそう」と笑顔で話した。
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