米軍ヘリがタイヤ複数落下 つり下げ再開直後 宜野座城原区


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 【宜野座】米海兵隊が8日、宜野座村城原区の集落に近い米軍キャンプ・ハンセン内の着陸帯「ファルコン」で、ヘリによるつり下げ訓練を約3カ月ぶりに再開し、乗り物用の複数のタイヤを基地内に誤って落下させた。再開直後の落下事故に、訓練を目撃した住民の泉忠信さん(87)は「(昨年12月に)オスプレイの事故もあり、集落近くを飛ばないようにお願いしているが、繰り返している。目の前に危険が迫っている」と不安を訴えた。

 訓練は地元から同訓練への抗議を受け、昨年12月9日から中断していた。地元住民によると8日午後2時半ごろ、米軍2機がファルコンで離着陸し米軍提供区域内で物資をつり下げて飛行した。

 米海兵隊によると、タイヤを落下させたのはUH1ヘリで「原因は調査中」としている。

 8日午後9時半までに民間地への被害は確認されていない。米側は訓練の目的を人道支援や災害救援と説明している。

 米軍ヘリは、つり下げ訓練後の午後2時52分ごろから約40分間、城原区に隣接する金武町中川区方面の提供区域上空の同じ空域でホバリングしていたという。沖縄防衛局の職員は同日、訓練後に駆け付け、再び訓練が行われないか監視した。

英文へ→Tires drop from US military chopper over Okinawa sky