富川副知事きょう就任 辺野古新基地阻止へ知事と連携


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富川盛武氏

 沖縄県議会(新里米吉議長)は8日の本会議で、元沖縄国際大学長で県政策参与の富川盛武氏(69)を副知事とする選任案を全会一致で同意した。富川氏は同日付で政策参与を辞職した。副知事は9日付の就任で任期は2021年3月8日まで。

 教員採用試験の口利き疑惑などで辞職した安慶田光男前副知事担当の知事公室のほか、アジア経済戦略構想の実務を担う商工労働部の担当を、浦崎唯昭副知事から富川氏に移管する。

 富川氏は琉球新報の取材に対し「これまでのアドバイザーから執行部になり(アジア経済戦略構想を)具体的に進め展開していきたい」と抱負を語った。基地行政には「知事は辺野古(新基地)を造らせないことやオスプレイ(配備)も駄目との考えを持っており、連携してやっていきたい」とした。

 翁長雄志知事は富川氏について「これまでの豊富な経験と知識を生かし、アジア経済戦略構想の推進など沖縄振興に力を発揮してもらいたい」と期待した。

 県議会は9日から各常任委員会で、2017年度予算案を審議する。