高校入試で渋滞回避 辺野古新基地建設 反対市民が歩道で抗議


この記事を書いた人 松永 勝利
歩道上で工事に抗議する人たちと警備する機動隊=9日午前9時前、名護市辺野古の米軍キャンプシュワブゲート前

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で9日午前、建設に反対する約70人が米軍キャンプ・シュワブゲート前に集まり、歩道上で「工事をやめろ」「渋滞させるな」と訴えた。この日は県立高校入試があるため、国道329号を渋滞させないよう座り込まずに歩道上で抗議行動した。
 午前8時45分ごろ、機動隊約60人がシュワブから出てきたため、工事に反対する人たちは「渋滞させないように移動する」と歩道に移動した。機動隊が車道に並び午前9時ごろ、工事用車両18台が基地内に入った。その間、国道329号では一般車両が20台以上並んだ。
 ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「入試の日ぐらい工事車両の搬入をやめるべきではないか。車両と機動隊のせいで渋滞ができている。行政は温かみのない政治をやっている」と批判した。県立高校入試の開始時間は午前10時から。米軍キャンプ・シュワブ近くでは宜野座高校で入試が行われた。
 一方、海上では大型コンクリートブロックを投下する作業が続いている。工事に反対する人たちは抗議船3隻、カヌー11艇で抗議行動している。【琉球新報電子版】