チョウのように羽ばたけ コザ中、卒業祝しオオゴマダラ放つ


この記事を書いた人 松永 勝利
オオゴマダラを放つ卒業生=10日午後2時55分ごろ、沖縄市胡屋のコザ中学校

 【沖縄】コザ中学校(野原多恵子校長)は10日午後、第69期生の卒業を祝って、日本最大級のチョウチョウのオオゴマダラ31頭を放チョウした。卒業する生徒たちによって放たれたオオゴマダラは、小雨が降る中を優雅に舞い、生徒の卒業に花を添えた。卒業式は11日に開かれ、学びやから187人が巣立つ。

 コザ中は昨年11月に情操教育の一環として、校内にオオゴマダラを育てる「ひらひらハウス」を開設している。

 浦崎綾さん(15)は「学年が上がるにつれて、団結が深まった仲間と別れるのはつらい。雨の中を飛んでいったオオゴマダラのように困難があっても乗り越えていきたい」と語った。

生徒の前で次々と飛び立つオオゴマダラ

 野原校長は「卒業する生徒たちには将来の夢を実現できるように羽ばたいてほしい」とエールを送った。【琉球新報電子版】