東村高江の基地工事費10倍 警備追加発注で59億円


この記事を書いた人 平良 正

 米軍北部訓練場のヘリパッド建設を巡り、沖縄防衛局が昨年7月に工事を再開して以降に完成させた3地区4ヘリパッドの総工費が、当初予定の6億1300万円から合計59億768万円と、10倍近くに膨れ上がっていたことが分かった。

 防衛局はヘリパッド工事の契約を業者と締結後、複数回にわたり契約を更新する形で警備業務などを追加したことから、工費が19億327万円増の25億1627万円になったことが既に判明している。今回、これとは別に一般競争入札でも二つの警備業務を発注したことから33億9141万円の追加費用が出ていたことが明らかになった。

 平和市民連絡会の北上田毅氏が福島瑞穂参院議員(社民)を通して入手した資料で明らかになった。

 今回明らかになった警備業務は2件で、いずれも一般競争入札で発注された。警備の対象期間は昨年9月20日からことし3月末までの6カ月強で、金額は「N1」「N4」「ゴンザレス」と呼ばれる地区の警備が18億5997万円(受注者・綜合警備保障、東京)。「G」「H」地区の警備が15億3144万円(受注者・テイケイ、東京)。