「つながり生む映画に」 「モアナ」 役の屋比久さん


この記事を書いた人 平良 正
舞台あいさつを終え声援に笑顔で応える屋比久知奈さん=10日夜、那覇市のシネマQ

 ディズニーの新作アニメ映画「モアナと伝説の海」が10日、全国で公開された。那覇市のシネマQでは主役モアナの日本語版声優を務める県出身の屋比久知奈さん(22)が舞台あいさつをし、主題歌も歌った。屋比久さんは「モアナに元気をもらえると思う。海は人と人をつなぐというのがテーマだ。皆さんとつながることができたように、この作品が新しい世界につながるきっかけになったらうれしい」と話した。

 映画は南の島の少女モアナが世界を救うため、大海原を舞台に冒険を繰り広げる物語。「私も(モアナと同じく)おばあちゃん子で負けず嫌い。外の世界に憧れる気持ちも分かる。モアナと似た思いで演じられた」と振り返った。

 主題歌「どこまでも~How Far I’ll Go~」については「モアナの思いが全部詰まっているので余すことなく表現したかった」と話した。満員の観客を前に透明感のある表情豊かな歌声を響かせ、「(客席に)知っている顔も見つけて温かい視線を感じ、思い切り楽しく歌えた」と笑顔を見せた。