繊細で美しい作品一堂に 切り絵アート展開幕


この記事を書いた人 松永 勝利
繊細な切り絵作品をじっと見つめる来場者=11日午前9時30分ごろ

 日本を代表する切り絵作家11人による「息を呑(の)む繊細美 切り絵アート展」(琉球新報社主催、浦添市教育委員会共催)が11日、浦添市美術館で始まった。4月16日まで。切り絵作品110点のほか、紙を複雑な模様に切り抜いてネックレスなどを作る「Paper Jewelryデザイナー」で、読谷村出身の古堅ちひろさんの作品が特別展示される。
 開会式で琉球新報社の糸数淳常務は「細かく繊細な切り絵技術の最高峰の作品ばかりで感動する。楽しんでほしい」とあいさつした。古堅さんは「1枚の紙の可能性を感じてほしい。家族連れなど多くの県民に来ていただければうれしい」と話した。

テープカットする(左から)池原寛安浦添市教育長、ペーパージュエリーデザイナーの古堅ちひろさん、糸数淳琉球新報常務取締役=11日午前9時26分、浦添市美術館

 来場した照屋喜美子さん(68)=うるま市=は「非常に細かいので手作業で作っているのが信じられない。のめり込んで胸がどきどきするほど感動した」と笑顔で話した。
 関連イベントとして「蒼山日菜さんによる切り絵の実演」が4月1日、浦添市てだこホール・市民交流室で開催される。参加無料だが、同展のチケット、または半券を持っている人が対象。事前申し込みが必要で、定員200人に達し次第締め切る。【琉球新報電子版】