新そば一丁上がり 大宜味村で「日本一早い新蕎麦まつり」


この記事を書いた人 松永 勝利
熱々のかけそばを手に、笑みを浮かべる来場者ら=11日午後1時ごろ、大宜味村蕎麦製粉工場

 【大宜味】「第1回日本一早出し新蕎麦まつり」(主催・大宜味村蕎麦生産組合)が11日午前10時、同村田港の村蕎麦製粉工場で開幕した。そば粉8割、小麦粉2割の「二八そば」を使った500食分の温かい「かけそば」(500円)が用意された。
 同村では2011年からソバを栽培するようになった。当初は村内のサトウキビ収穫後の畑や荒れ地などに、花が美しいソバを観賞用や赤土防止対策などを目的に植えた。すると「そばはいつごろ食べられるのか」との問い合わせが来るようになり、3年前からソバの実を収穫するようになった。祭りには村内で収穫されたソバの実で使ったそばを振る舞った。
 同生産組合の宮城久美子事務局長は「多くの人を北部地域に呼ぶ込むために企画した。香りが高く、おいしいそばを多くの人に味わってほしい」と祭りの意義を話した。
 そばを目当てに浦添市から足を運んだ宮里真さん(38)=会社員=は「普段は沖縄そばを食べる機会が多いが、ここでおいしい和そばを食べられて良かった」と満面の笑みを浮かべた。【琉球新報電子版】