キングス辛勝 Bリーグ第42戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区5位=17勝24敗)は11日、神奈川県の横浜国際プールで横浜ビー・コルセアーズ(中地区5位=14勝27敗)と今季第42戦を行い、70―69で辛くも勝利、連敗を2で止めた。キングスは第1クオーター(Q)から攻守でリズムに乗りきれず、パスミスを犯したり、簡単なシュートを落としたりした。横浜を追い掛ける時間が続き、前半は29―40と大きくリードされた。第3Qからは守備で強さを発揮し、横浜をロースコアに抑えた。キングスは3点弾が好調な田代直希が攻撃を引っ張り、岸本隆一が要所で点を奪った。第4Qの終盤に横浜のファウルで点を伸ばし、残り約1秒で逆転に成功した。横浜との第2戦は12日午後2時から同会場で行われる。(観客3763人)

キングス 18勝24敗
 70―69(13―17,16―23,19―15,22―14)
横浜 14勝28敗

◇我慢の試合だった
 伊佐勉HC(キングス)の話 我慢の試合だった。前半はベテラン選手が多い横浜さんの土俵で勝負してしまった。後半、我慢しながら自分たちのやるべきことを徹底したことが勝利につながった。岸本の強いメンタル、チームを引っ張るという気持ちがポイントになった。

◇敵失で白星つかむ/後味の悪さ残る内容

 キングスが敵失によって白星をつかんだ。第4Q残り19秒でキングスが1点差に迫った直後、リードする横浜がタイムアウトを請求した。しかし、それが規定数を超えたタイムアウトだったことが判明し、横浜にテクニカルファウル(TF)が宣告された。

 キングスにTFによるフリースロー1本が与えられ、さらにキングスのボールで試合が再開。キングスは残り0・7秒で1点のリードを奪った。直後に横浜が放ったシュートがリングに吸い込まれ、会場が大いに沸き立った。しかし試合時間を過ぎていたとして判定はノーゴール。キングスが勝利したものの、後味の悪さだけが残った。

 前半からミスを繰り返し、キングスは自分たちで苦しい展開に持ち込んでいた。安易なパスは仲間に通らず、ノーマークのレイアップシュートすら決めることができなかった。守備でもインサイドを簡単に崩され、伊佐勉ヘッドコーチも「イージーミスがあった」と認める。

 前半から3点弾が当たっていた田代直希の得点で食らいつき、後半は徐々に守備も機能した。しかし前半の劣勢が響き、相手に助けられる形でしか勝利できなかった。田代は「明日(12日)は第1Qからキングスのプレーで戦う」と誓う。その言葉を実現しない限り、アウェーの地で連勝することは困難だ。