盲導犬レオは「人生歩く目」 沖縄で13年ぶりの育成事業


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盲導犬レオとの新生活に期待を膨らませる外間久生さん=10日、那覇市首里石嶺町の県身体障害者更生相談所

 県身体障害者補助犬育成事業の盲導犬給付式が10日、那覇市首里石嶺町の県身体障害者更生相談所で行われ、鍼灸(しんきゅう)院経営の外間久生さん(62)=那覇市=に2歳のラブラドルレトリバー、レオ(雄)が引き渡された。同事業を活用した盲導犬の給付は13年ぶり。

 外間さんは30代半ばから視力が低下し、現在は光を感じる程度の視力。白杖で外出していたが、自宅近くのハンバーガーショップに入る車と白杖がぶつかることが何度もあり、盲導犬の給付を申請した。

 福岡県の九州盲導犬協会でレオとの訓練を終えた外間さんは「レオは1回でバス停の場所を覚えてくれた」と相棒の能力に感嘆。「レオが人生を歩く目になり、安全な歩行と楽しい生活が送れる。行動範囲を広げ、泡盛マイスターの資格を取りたい」と話した。

 同所の廊下で行われた歩行のデモンストレーションでは、レオが外間さんをチラチラ見ながら誘導。立派に役割を果たした。