陸自配備で宮古・石垣住民が要請 防衛局が質問に回答 「ほとんど答えられていない」


この記事を書いた人 松永 勝利
沖縄防衛局に陸上自衛隊配備に関する質問を行う宮古、八重山の住民ら=13日、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】自衛隊配備が計画されている石垣島と宮古島の住民有志と県選出国会議員らは13日午前、嘉手納町の沖縄防衛局を訪れ、要請行動をした。住民有志らは沖縄防衛局に自衛隊配備計画に関する質問25項目を事前に提出していた。防衛局は要請の場で回答したが、出席した住民からは「ほとんど答えられていない。今後も反対運動を進める」との声が上がった。
 沖縄防衛局は中嶋浩一郎局長や伊藤晋哉企画部長らが対応した。中嶋局長は「南西諸島の防衛体制の充実は極めて重要な課題であると考えているので、この点を理解してほしい」と語った。
 伊藤部長からはそれぞれの質問に対する回答があった。住民からの「有事の際の抑止力というが、宮古島で想定する有事とはどういう事態か」という問いに「周辺情勢が厳しさを増す中で、陸上自衛隊配備の空白地帯となっている宮古島への配備を進めることで抑止力を強化したい」と回答した。【琉球新報電子版】