〝おしゃれ八百屋〟支援 公庫がスタートアップカフェコザと連携 「夢青果」に1000万円


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「夢青果」の島袋賢人代表(左から2人目)と創業支援する平良貴洋氏(左)、中村まこと氏(右から2人目)、沖縄市の島袋勝博企業誘致課長(右)=14日、沖縄市中央のスタートアップカフェコザ

 沖縄振興開発金融公庫(川上好久理事長)は14日、沖縄市の創業・起業支援拠点のスタートアップカフェコザと連携して、4月に開業予定の青果小売業「夢青果」(沖縄市美里、島袋賢人代表)に創業資金1千万円の融資を実行すると発表した。県内金融機関が同カフェと連携して融資するのは初めて。

 同公庫と夢青果などの関係者が14日、沖縄市中央の同カフェで記者会見を開いた。夢青果は契約農家と提携して有機野菜、規格外の野菜を仕入れ、安全・安心な青果物を低価格で提供する。店舗の一角でフレッシュスムージーを販売し“おしゃれな八百屋”として差別化を図る。

 島袋代表は「契約農家のメリットを生かして産地直送の新鮮な有機、規格外の野菜を低価格で販売する」と話した。

 県内大手スーパーで青果担当の勤務経験を持つ島袋代表は独立を考え、昨年8月にカフェを訪ねて創業計画作成の支援を受けた。カフェと連携協定を結ぶ沖縄公庫が計画を検証、助言して融資を決定した。公庫の平良貴洋中部支店業務第一課長は「創業計画を1人で作るのは難しい。カフェの活動が広がれば、若者の創業ハードルは低くなり、金融機関も支援できる」と連携の意義を語った。