「日本全体で考えないと」 学生らがゲート前訪問 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
歌で自らを鼓舞しながら座り込む市民たち=15日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設に反対する市民らは15日午前、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で約200人が座り込んだ。午前11時半までに資機材の搬入は行われていない。この日は毎週水曜の拡大行動日となっており、県内外から集会への参加が相次いだ。普天間飛行場周辺で育った若者や県外から沖縄への関心を寄せる大学生らも訪れ、市民らの話を聞いていた。
 ゲート前を訪れた専修大学4年の渡辺翔太さん(22)は「沖縄は日本で一番理不尽なことが起こっている所だと思う。(沖縄の基地問題は)沖縄だけでなく日本全体で考えないといけない」と強調した。
 宜野湾市出身の東京大4年の男子学生(23)は「普天間飛行場の近くで育ったけど、移設問題には関心がなかった。どういう人がどういう思いで反対しているのかを聞き、自分の考えを持ちたい」と足を運んだ理由を語った。
 一方、大浦湾海上では大型クレーン船2隻が稼働し、汚濁防止膜の設置作業が行われている。建設に反対する市民らは抗議船4隻、カヌー約15艇で抗議行動をしている。午前8時ごろに長島付近でフロートを超えて抗議したカヌー2艇が一時拘束された。【琉球新報電子版】