【沖縄】動物の鳴きまねで知られる江戸家小猫さんの講演「小猫が語る動物園の楽しみ方」が5日、沖縄市の沖縄こどもの国で開催された。小猫さんは声や口笛、指笛などを駆使し、さまざまな動物の声をまねて来場者を引き込んだ。「動物を好きになることで、動物を大切にしなければという心を持つ人が増えてほしい」と話し、動物園を通して生物を愛する心を育んでほしいとのメッセージを発信した。
物まねの基本は「耳を澄ませ、よく見ること」と説明。猫八を襲名してきた祖父、父が国内はもちろん、海外の動物園も回って鳴き声の研究をしていたことを紹介した。
ゾウの鳴き声や種類別の体の見分け方を説明しながら、アフリカゾウは去年、キバを狙われ、15分に1頭の割合で殺されているとの統計を紹介し、密猟などによって絶滅の危機にある動物もいることを解説した。やんばるなどで小動物が絶滅した場合「徐々に減っていなくなっても気が付かないかもしれない」と、身近な自然環境の大切さに目を向けさせた。
動物園で好きな動物を見つけることで「もっと知りたいという思いが、動物のために何かをしたいという思いにもつながる」と話し、子どもが動物に夢中になるのであれば、ゆっくりと時間をかけて観察させてほしいと求めた。