4月にも防衛局提訴へ 岩礁破砕許可不申請受け、翁長知事


この記事を書いた人 松永 勝利
沖縄防衛局が岩礁破砕許可を更新申請しないことを受け「4月以降工事の差し止め訴訟を検討する」と述べる翁長雄志知事=16日午前10時46分、県庁

 翁長雄志知事は16日午前、辺野古新基地建設で3月末に期限を迎える岩礁破砕許可について、沖縄防衛局が4月以降の更新申請をしない方針を伝えてきたことを受け「4月以降に無許可の岩礁破砕等行為が行われた場合、県としては工事差し止め訴訟の検討も含めてあらゆる法的手段を駆使して厳正に対応していく」と述べ、知事として差し止め訴訟に初めて言及した。
 防衛局の更新申請しない方針については「直近の那覇空港の事例でも、辺野古埋め立てと同様の手続きにもかかわらず、新たな許可申請が行われており、今回の防衛局の対応は国の二重基準で、決して許されるものではない」と強く批判した。
 防衛局が更新申請しない根拠として挙げた水産庁の見解についても触れ「水産庁の文書は辺野古案件のために恣意的に変更されたとしか受け取れない内容で、法治国家とはほど遠く、国の強硬な姿勢が浮き彫りになった」と述べ、直ちに水産庁に見解をただす意向を示した。【琉球新報電子版】

英文へ→Okinawa governor may file suit if coral reef fracturing occurs without permission after April