【東京】重い心臓病で昨年11月、米コロンビア大学で心臓移植手術を受けた森川陽茉莉(ひまり)ちゃん(2)が16日、4カ月半ぶりに帰国した。父・孝樹さん=うるま市出身、横浜市=は琉球新報に「心臓移植ができ、無事に帰国できたことは多くのご支援をいただいた皆さまのおかげだと思っています。心からお礼申し上げます」とのコメントを寄せた。その上で「沖縄に住む祖父母に娘を会わせて、沖縄のきれいな海を見せてあげたい」との思いを表した。
孝樹さんによると、陽茉莉ちゃんは頭蓋骨を戻す手術や、たまってしまう髄液をチューブから胃に直接吸収させる「シャント手術」を直前に行った。経過は良好で、心臓も大きな拒絶は無いという。
ただ、脳出血が2度あり約5カ月寝たきりだったため、自力ではほとんど動けない状態。今後は移植した心臓の経過観察とともに、口から食事を取ったり、手足を動かしたりできるよう、リハビリが必要だという。
孝樹さんは陽茉莉ちゃんに対して「2度の脳出血を乗り越えてくれて今も生きてくれている娘には感謝の気持ちでいっぱい。つらいことを乗り越えてくれた分、人生を幸せに生きていけるように育てていきたい」との決意を示した。