ジュニアマイスター 沖工の新里さん全国2位


この記事を書いた人 平良 正
ジュニアマイスター顕彰制度で全国工業高校長協会理事長賞に輝いた沖縄工業高校3年の新里涼さん=17日、那覇市松川の同校

 全国の工業高校生の資格取得などを点数化して表彰する「ジュニアマイスター顕彰制度」(全国工業高校長協会主催)で、沖縄工業高校工業化学科3年の新里涼さん(18)がこのほど、2位相当の全国工業高校長協会理事長賞に輝いた。甲種危険物取扱者の免許など、15の資格取得が評価された。新里さんは「受賞を目指していたのでうれしい」と喜んだ。

 ジュニアマイスター顕彰制度は高校生の資格取得などを促し、専門性を高めてもらおうと2001年に同協会が創設した。

 本年度は全国の工業高校生約500人から応募があり、1位相当の経済産業大臣賞が1人、2位相当の全国工業高校長協会理事長賞が14人に贈られた。

 県内からの上位入賞は新里さんのみで、沖縄工業高からは2年連続の上位入賞となった。

 新里さんは1年生のころから学校の授業や科学部の活動の傍ら、資格取得の勉強に励んだ。資格取得でくじけそうになったとき、昨年度沖縄工業高から上位入賞した先輩の姿が励みになった。「先輩に追いつきたいという思いで、勉強を続けた」と自分に厳しい人柄をのぞかせた。

 4月からは取得した資格を生かし、神奈川県の化学工場で勤務する。「都会での新生活が楽しみだ」と期待に胸を膨らませた。