「対馬丸の悲劇伝える」 奄美・宇検 慰霊碑建立で企画展


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宇検村で開催されている「慰霊碑建立記念企画展『対馬丸と奄美大島』」=18日、奄美大島の宇検村

 【奄美大島で岩崎みどり】「対馬丸沈没の悲劇を後世に伝えたい」と、対馬丸の慰霊碑を建立する奄美大島の宇検村は「慰霊碑建立記念企画展『対馬丸と奄美大島』」(同村、同村教育委員会主催)を同村生涯学習センター「元気の出る館」で開催している。同村で対馬丸の展示会が開かれるのは初めて。

 那覇市若狭の対馬丸記念館から借りたパネル、生存者が沈没の様子を描いた絵画、乗船していた児童のランドセルなどを展示している。生存者らの証言も上映されている。

 今月1日に始まり、16日までに約170人が訪れた。31日まで開かれる。18日に同館を訪ねた同村在住の米田愛子さん(72)は「1944年10月に生まれたので、生まれる前のことだが、話には聞いていた。改めて大変なことだと思った」と話した。