【ブラジル】60人、琉球料理に舌鼓 読谷村人会が新年会


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読谷村人会の会員の健康と繁栄を願い、乾杯する会員ら=2月5日、サンパウロ市東部のジャルヂン・アリカンドゥーヴァ区の大城文正さん宅

 サンパウロ市東部のジャルヂン・アリカンドゥーヴァ区にある大城文正さんの自宅で2月5日、ブラジル読谷村人会(新城盛春会長)の新年会が催された。約60人が集まり、お正月料理の足テビチなど沖縄料理に舌鼓を打ちながら親睦を深めた。

 新城会長が新年のあいさつを述べた後に、2016年度の会計報告が行われた。知花盛孝さんの乾杯の音頭で本格的な幕開け。16年度の読谷村研修生として派遣された阿波根有司さんが帰国報告を行い、阿波根さんの父、直仁さんが会員らに謝意を示した。

 うちなーぐちのアプリを研修で開発した有司さんは、研修当初、日本の習慣や言葉が分からず困惑したというが、三線の教室や茶道・生け花の体験、琉球舞踊などを熱心に学び続けた。「両親から聞かされていた沖縄を自分の目で確かめられた」と話し、今後も日本語や三線、うちなーぐちの勉強を続けていく決意を新たにしていた。

 読谷村人会が創立50周年を迎える19年までに作成予定の記念誌発行資金造成への協力も呼び掛けられた。ブラジルで学校を運営している儀保盛雄さん夫妻が「イベントを企画するための場所を提供する」と話し、若者の参加を呼び掛けた。(城間セルソ明秀通信員)