金良君、全国書道3席 成田山大会


この記事を書いた人 志良堂 仁
成田山全国競書大会で駐日中国大使賞に選ばれた金良健之介君=15日、那覇市壺川の茅原書藝会本部

 全国の小・中・高校生らを対象にした書道大会「第33回成田山全国競書大会」(主催・同実行委員会)で、応募約13万点の中から駐日中国大使賞に金良健之介君(11)=南風原小5年=が選ばれた。同賞は最高位の内閣総理大臣賞と蘭亭金星賞に次ぎ、文部科学大臣賞などと並ぶ3番目の特別賞で、全国から3人が選ばれた。金良君を含む特別賞の15人は日本代表として8月3~7日、中国に派遣される。金良君は「とってもうれしい。中国の文字や独特の筆の使い方を学びたい」と話している。

 金良君の作品は「山紫水明」。昨年10月に茅原書藝会(茅原南龍主宰)交流団の一員として中国・桂林市で現地の書家と交流した際、題材を決めた。「幻想的な山や川を見て、書きたいと思った。自分の癖も含めて見詰め直し、気持ちを込めて書いた」と語る。

 金良君は5歳から書道を学んでいる。茅原書藝会翔南書道教室(南風原町、指導・平良龍洸(りゅうこう)、平良湄萃(びすい))で金良君を指導している湄萃さん(32)は「力強い字が金良君の特徴。この1年で驚くほど成長した」と目を細めた。

 金良君は「自分の字を見て成長が確認できるのが書道の楽しいところ。これからも謙虚な気持ちを持ち続け、学びたい」と話した。(宮城隆尋)