サドルとペダルが複数ある2人乗り用「タンデム自転車」で世界一周旅行に挑戦しているフランス人のフローレンツ・アスキナジさん(33)とベルギー人のフローレンス・ニーさん(28)のカップルが17日から、沖縄本島の周遊を開始した。那覇市を皮切りに北上し、約2週間かけて本島320キロを縦断する。
共にアフリカのガーナ共和国でエンジニアとして働いていたが「世界の広さを体感したい」との思いから一念発起し、欧州で人気のタンデム自転車を購入し、世界一周の旅に出た。
ニーさんは「沖縄は固有の歴史と文化があり、朗らかで明るい県民性だと聞いている。どんな出会いがあるか今から楽しみ」と目を輝かせる。
2015年5月にベルギーの首都ブリュッセルを出発し、約2年をかけて南米やオセアニア、アジアを周遊。台湾を経て、19カ国・地域目となる日本は沖縄からの出発となる。今後は韓国、ロシアなどを経由して今年10月ごろブリュッセルで旅を終える予定だという。
アスキナジさんは「人生は一度きりだから、貪欲に楽しまなきゃね。フローレンスがいれば世界中どこだって大丈夫」と笑った。一期一会に胸を膨らませ、2人の大冒険はまだまだ続く。(当銘千絵)
英文へ→European couple visits Okinawa during round-the-world trip on tandem bicycle