沖縄県内地価4年連続上昇 上昇率3・1%、全国上回る 商業地最高価、久茂地3丁目90万8千円


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商業地で16年連続して最高価格を記録したみずほ銀行那覇支店近く=21日、那覇市久茂地

 国土交通省は21日、2017年1月1日現在の公示地価を発表した。沖縄県内地価の平均(全用途)は前年比プラス3・1%(上昇幅は1・3ポイント)で、4年連続の上昇となった。全国平均のプラス0・4%より高い変動率となり、県内地価の上昇幅は高止まりしている。住宅地の変動率3・0%と工業地の4・5%はいずれも全国で最も高かった。商業地の3・2%は全国5位だった。県内人口、世帯数の増加を背景に住宅需要が広がっているほか、好調な観光業に連動した土地取引が活発化している。

 商業地の1平方メートル当たりの価格は前年比3・3%(1万300円)増の14万2200円だった。52の継続地点中、41地点で上昇、9地点で横ばい、2地点で下落だった。最高価格は16年連続でみずほ銀行那覇支店が立地する那覇市久茂地3丁目1番1の90万8千円で、前年比6・2%増となった。

 住宅地の上昇率は前年と同じ18市町村で増加し、名護市と本部町が横ばい、宮古島市はマイナス0・5%だった。1平方メートル当たりの価格は前年比3・0%増(4100円)の7万9900円。114の継続地点で見ると103地点で上昇し、9地点で横ばい、2地点で下落した。住宅地の最高価格は6年連続で那覇市おもろまち3丁目6番11の23万円で、前年比4・5%増となった。

 工業地の1平方メートル当たりの平均価格は前年比4・5%増の5万7500円だった。湾岸道路により那覇市との移動時間が短縮された糸満市西崎町5丁目8番7外(2万7000円)での変動率がプラス9・3%と高かった。
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