プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区5位=18勝24敗)は12日、神奈川県の横浜国際プールで横浜ビー・コルセアーズ(中地区5位=14勝28敗)と第2戦(今季第43戦)を行い、75―66で勝利し2連勝とした。キングスの連勝は昨年12月31日以来。キングスは3点弾が好調で、岸本隆一や喜多川修平が得点に絡み、金城茂之やレイショーン・テリーのブザービーターも決まった。キングスは第1クオーター(Q)から守備も強さを発揮した。横浜をロースコアに抑えて、44―31と大きくリードして前半を終えた。しかし後半に入るとミスから好機を失い、シュートも決められずに横浜に追い上げられた。第4Qに1点差まで迫られたが、フリースローで得点をつないで逃げ切った。キングスは18、19の両日、沖縄市体育館に三遠ネオフェニックスを迎えてホーム2連戦を行う。(観客4005人)
キングス(19勝24敗)
75―66(23―15,21―16,16―24,15―11)
横浜(14勝29敗)
◇目指すバスケ 前半はできた
伊佐勉HC(キングス)の話 前半はキングスの目指すバスケができていた。後半は大事にオフェンスしすぎた結果、点を詰められた。
ポイントとなる局面でみんながやるべきことを理解し、チームで遂行できたことが結果につながった。
フリースローが確実に決まっていれば、もう少し良いゲームの締めになっただろう。
◇後半失速も逃げ切る
勝利をつかんだ一方、課題だらけの一戦だった。この日の試合、キングスのターンオーバーは18。ボールが手につかなかったり、トラベリングが飛び出したりと、プロ選手らしからぬプレーが多くあった。さらにはフリースローの成功率は59・3%と低迷。3点弾の成功率が57・9%と好調だったため敗戦は免れ、プレーオフ(PO)進出に望みをつないだ。ただ、チームに改善点ばかりが残されていることは明らかだ。
前半はキングスのペースだった。岸本隆一は長距離から3点弾を沈め、喜多川修平や金城茂之も外からリングを射抜いて続いた。守備では高い位置からプレッシャーを与え、横浜の攻撃を何度もつぶした。喜多川は「前半は自分たちのリズムで試合を進められた」と感じている。
第3Qで18点差までリードを広げたが、そこからミスと失点を繰り返した。第4Qには1点差まで迫られ、喜多川は「ミスが重なって相手のリズムになった」と反省する。試合終盤の大事な場面でフリースローを外すなど、重苦しい雰囲気は最後まで消えなかった。
キングスは西地区5位ながら、2位の名古屋Dと勝敗に大差はなく、POも十分に狙える位置に付けている。しかし、このままミスを繰り返せば、白星に見放され、PO進出争いから確実に取り残される。苦しみながらつかんだアウェーでの連勝を契機に、大きく変わらなければならない。