軍港移設協議再開へ 来月、2年ぶり 防衛局の3案議論


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 那覇港管理組合、防衛省、沖縄県、那覇市、浦添市などは23日、那覇軍港の浦添移設計画に関する「移設協議会」を4月中にも東京で開催することで合意した。協議会の開催は2015年4月に浦添市が軍港建設位置を見直した市素案を提示して以来。防衛局が非開示を前提として提示している軍港移設3案について実質的な協議に入る。

 関係者が23日に会合を開いた。移設予定の軍港や民間部分を含む浦添埠頭(ふとう)地区の港湾計画を取りまとめる那覇港管理組合が、浦添市の要求を踏まえて防衛省が提示した3案についてそれぞれの利点と難点を説明した。利点と難点を踏まえ、関係者が一致点を見い出せるかが今後の焦点となる。

 一方、那覇港管理組合は軍港の建設場所について、まずは民間部分の港湾計画を確定することを優先し、その後に軍港の移設場所を決める方針を堅持している。浦添市が提示した案に対して那覇港管理組合ではこれまで、民間の物流機能に支障が出るなどの意見も出ていた。(島袋良太)